ザンボニがリンクから出て行くのを確認して、ゆっくりと腰を上げる。
氷面はまだ濡れているから、もう少し待って水の部分が氷になってからが始まり。
一年以上ぶりくらいかな、久々にアイススケートに行ってきた。それも平日の昼間。予想通りガラ空き。というか、始まった時間にいたのは自分の他に年配の男性が一人だけ。
だから最初はその人と広いリンクにふたりだけ。これだけでも充分貸切感があるんだけど、その人が10分後くらいに早速休憩に入ってしまったので、それからは十数分間完全に自分ひとりの貸切状態。
良いね!!
カナダといえば寒い国というイメージが強いでしょう。
そしてホッケーが国技。
それもあって、スケートする人はたくさんいるしアイスリンクも市内に10箇所以上あって、中には通年でスケートやホッケーができるリンクもあります。
それだけにパブリックスケートなどに行くと、たくさんの人が滑っているけど、全体的にスキルのレベルが高い!!
ヨチヨチ滑っているのは全体のほんの一部で、子供とかアジア系、中東系の人たちとか。
当然スケートやホッケーのレッスンなんかも充実していて、通年でたくさんのプログラムがあります。
基本のスケーティングを学ぶレッスン。そしてそれが一通りできるようになったら、そこからフィギュアかホッケーのレッスンを選択できます。
あ、ちなみにザンボニってスケートリンクの氷面をスムースにするための自走式の大きな整氷車です。スケーターが滑って跡がついたり削れたりした氷の氷面を、ゆっくり走行しながら後ろについた装置で氷の削られたカスを回収しながら、水を撒きつつリンクの表層を滑らかにしていきます。
スケートやホッケーの時間が終わると出てきて、次の時間が始まるまでの間にこの作業が行われます。
スケート、前述したように凄くひさしぶり。以前ホッケーをやっていた時期があって今でもスティックや一揃いの防具を持っているし、またやりたいという気もあるけど、今はアウトドアのアクティビティに集中しているのでやっていません。
だからせめてスケートだけでも時間のある時にと思っていて、それを思い出したから(笑)。
慣れていない氷の上にのって恐る恐る滑り出す。最初は、ほぼ初心者に戻った感じでゆっくりと滑っていく。でも面白い事に5分くらい滑っていると氷上でバランスをとる感覚が戻ってきて徐々にいろいろな事をしだします。だんだん難易度の高い滑り方や技など。
そしてそのうちに一回はコケル(笑)。
スキーなんかでもそうだけど、そうやって1回こけるとそこから乗ってきて調子がでてきます。多分、コケルという事はバランスの限界を越えたからなんだけど、その限界点ををカラダが学習してどこまでなら大丈夫とか感覚を覚えるのではないかな。精神的な面もあるかも。1回コケル事でなんか吹っ切れる感じ。
だからそれ以降は、割とスムースに滑れるようになった。
人の感覚って面白いです。まさに昔取った杵柄。自分では気がつかないけど結構覚えているものです。