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クリスマスにチキンを食べる日本、ターキーを食べるアメリカ

コラム

今年もクリスマスがやってきました。

本来キリスト教のイベントで、欧米では一年で一番重要視する日、家族と過ごす日と、日本で言うとお正月やお盆みたいに家族関係の一大イベントになるのが通例。

 

この写真は、バンクーバーにある大きな教会で毎年おこなわれるクリスマスをテーマにしたミュージカルの一場面。本来のクリスマスの意味や、メッセージを伝えるために教会の人たちが一丸となって手がけた手作りのショーです。かなり本格的です。

 

クリスマス。

なんでもやる日本人にとっても最近はかなり大きなウェイトをしめるようになってきています。

でも昨今、世界的にみても企業の販促のためのイベントと化している感がある。もう11月頃からあちこちでクリスマスソングが流れて、クリスマスプレゼント商戦がスタートします。

実際に、12月は物販最強の月です。日本でも欧米でも。他の月とは圧倒的に売り上げが違います。それだけに販売強化に力が入るわけだけど、その分本来の意味合いが薄れてきていて数ある(ショッピング)イベントのひとつになってきているのが残念だなと思う。

特に日本の場合、それこそお正月やお盆がメインなのでクリスマスに帰郷するという習慣はない。だからよりいっそうお祭りイベント的要素が強く、さらにテレビなどの媒体でロマンチックなイベントとして盛り上げられた経緯もあり、まったく本来のクリスマスのイメージからは遠ざかっているような。楽しければ良いという感じかな。若い女性を中心にまったく違ったイメージになっている。

で、この頃面白いと思うのは、タイトルにあるクリスマスのメイン料理(のはず)。

日本では何故かチキンを食べる事になっています。ケンタッキーフライドチキンはクリスマスには大行列ができます。イメージ戦略が大成功した例ですね。

クリスマスは、明治にアメリカから伝わってきた文化で本来ターキーを食べる事になっていましたが、日本では簡単に入手できないのでチキンで代用したのが始まりのようです。

そういえば、子供の頃クリスマスの食卓では、いつもアルミ箔で巻いた大きなローストチキンにかぶりついていた覚えがあります。
そしてその習慣にうまく乗っかったのがケンタッキーフライドチキン。日本は、すっかりこの戦略にがっつりハマっています。

ちなみに、アメリカではターキーだけど、これも国によって違うみたい。イギリスではローストビーフ、フランスではうさぎを食べる習慣のあるところもあるようです。

さらに日本はこの時期イベント目白押しなので、クリスマスの翌日にはすっかりその余韻すら楽しむまもなく新年=お正月の準備が始まります。一晩でガラッと変わるのも良く考えると異様に思えるほど凄いな。やっぱり日本人にとっては、年越しは年中行事の中でも一番大きなイベントだから?

冷静に考えれば考えるほど面白い国だな、日本って。子供のころから続いていて毎年の事だから、それが当たり前になっていて不思議ともなんとも思わないけど。

 

 

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